【セロー250】TR-011 TOURIST 1,000Km走行後のインプレッション【未舗装路】

部品・用品

IRCのTR-11 TOURISTを履かせてから約1,000kmを走行しました。ダートをある程度走ってみたので、その感想やら摩耗などの気になっていたところをご報告します。

走行内容

換装後に走行した1,000kmの路面状況ですが、約140kmがダートでした。ダートのほとんどが四国の剣山スーパー林道です。スーパー林道の路面は土メインのマディーな状態では無く、次の写真のような礫が散らばる固くしまった路面がほとんどです。

また、僅かですが、こぶし大の石がメインのガレ場っぽいところもあります。

通勤通学、生活の足としては使っていませんので、ダート以外の舗装路でも、走ってて楽しい山道がほとんどです。したがって延々と直線路を走るといったシチュエーションはあまり無くて高速道路も走っていません。今回のインプレッションはこのような状況でのものとなります。

ちなみに剣山スーパー林道を含めた徳島県の林道の通行止め等の情報は以下のリンクにあります。

とくしま林道ナビ

ダートでの使用感

以前の舗装路でのインプレでは、前125kPa、後150kPa の空気圧で走行していましたが、その圧のままでダートに入った場合でも、純正のTW302,301 に対して明らかに差を感じるのですが、劇的に走りやすいとか、グリップしてるーとは感じてませんでした。で、前後とも100KPaまで落としてみると、別物です。自分が上手くなったと勘違いするほど走りやすいです。フロントが弾かれること無く安定していて石を掴んでくれてる感じですし、リヤもグリップ感が高く、流れたときのコントロールもしやすいです。たいへん満足です。本来のトライアル的な走りはしていませんので、そちら方面はよく分からないです。
意外だったのが、ダートを出て舗装路に戻ったときに100KPaのままでも違和感なく走れることです。面倒くさがりの私としては出先で空気圧を上げたり下げたりするのが嫌だったので、今は街中でも常に100KPaで走行しています。

摩耗について

次の写真は、以前のタイヤ紹介の記事に掲載したもので、未使用時のブロックの高さを測定しています。12.5mmで、中央とその左右ブロックとも同じ高さでした。

次の写真は1,000km走行後の中央ブロックの高さです。9mmになってます。1,000kmで3.5mm減。

左右のブロックも同様に9mmです。いくら走りやすいと言っても減りすぎじゃないですかね。

フロントの新品時は中央左右とも7.5mmでした。

1,000km後の中央ブロックが6mmで、1.5mm減です。

左右ブロックも同様です。

摩耗という尺度でこのタイヤを評価するとまずいですね。
今回の1,000Kmのうち900kmほどは100KPaで走っていますので、中央左右を均等に摩耗させるにはちょうど良い空気圧かもしれません。

フロントにビードストッパーは必要か?

真新しいセローのリムに穴を開けてまで、ビードストッパーを取り付けるのに抵抗を感じたので、必要かどうかを確認することはフロントタイヤ交換の記事に書きましたが、下図のようにリムにマジックで合いマークを引いてずれの有無を確認しました。結果、最低で90KPaまで下げた状態でも、リムとタイヤのずれはありませんでした。林道を走行するに当たって、100KPaでのグリップに十分満足できますし、90KPaより下げるとリム打ちによるパンクの方が気になるので、これより下げることは無いと判断し、ビードストッパーは装着しない事で決定です。

フロントタイヤ競技用強化チューブについて

フロントタイヤ交換の記事に要チェックだと書いている、競技用強化チューブ(アマゾンへのリンク)の空気圧の自然低下について実測した結果を書いておきます。
ダンロップのカタログに次のような注意書きがあります。

どの程度の低下なのか気になっていたのですが、思ってたより抜けます。元の空気圧次第で少々変わるでしょうけど、100kPaだと2週間で10KPa程度低下するようです。ちなみにリアのチューブレスは2週間程度ではほとんど変化ありません。リム打ちやタイヤとホイールのずれに対する耐性が高いのでこちらを選んだのですが、ちょっと微妙だったかもしれません。

マッドフラップとの干渉について

次の写真は、インプレッションの記事に掲載した写真ですが、リヤタイヤとマッドフラップとの干渉を写したものです。写真内に書いてますようにスピューが擦れてただけかもしれないので、スピュー損耗後に改めて確認しましたところ、予想通りスピューの仕業でした。

中央ブロックは若干擦れている形跡はありますが、特に問題無さそうです。(写真撮れてません)

燃費

タイヤ交換及び低空気圧で燃費に影響があるかどうか見てみました。
下表はタイヤ交換の前後4回分の給油記録です。
交換前に50km/L以上の燃費を記録していますが、これはあまり山に入らず一般国道のクルージングの割合が多いためだと思います。新しいタイヤで低圧で走行しても40Km中盤から後半の燃費を記録していますので、そんなに悪くはならないようです。ちなみに購入してから今までの平均燃費は47.9Km/Lです。

あとがき

さて、1,000km走行でのご報告は以上となります。ダートを走る目的であればたいへん楽しいタイヤであることは間違いありません。ただ少し摩耗が気になります。チューブの問題ですけど、フロントタイヤの空気圧低下も大した手間ではありませんが、面倒と言えば面倒です。
次もこのタイヤを買うのか? と問われるとちょっと躊躇する自分がいたりします。間違いなく林道は楽に走れるのですけど。

では、またー。

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