【四国電力】スマートメーターの電力データ取得に関する思わぬメソッド【少しずつ得している?】

最近気になったこと

スマートメーターが登場する以前の円盤が回ってたアナログな電力計の場合、検針員さんが1ヶ月の積算電力量を確認して回っていました。この1ヶ月分の電力量は欠損すること無くすべてが積算されていたはずです。時代は進んでスマートメーター。PCやスマホで30分ごとの電力量をほぼリアルタイム(数時間遅れ)で確認することが出来ます。私のブログでたまに取り上げる「浄化槽ブロワのタイマー制御」で節電を確認するため、最近よくこの30分データを見るようになりました。で、その際に、この30分のデータがどのように積算されているのかについて疑問を感じ、ネットを検索しましたが解決に至りません。そこで先日、四国電力に出向いて回答を得てきました。知ったところで、「でっ。」ってな話かもしれませんが、少し得した気分になれます(ほんとか?)ので見ていってください。

何に疑問を感じたのか?

まず、次のグラフを見てください。5月17日の1日分(30分ごと)のデータで、横軸が時間、縦軸が電力量です。記録される電力量の最小単位は0.1kwhのようです。

ダウンロードできるCSV型式のデータも30分ごとの0.1kwh単位です。

ちなみに、時間軸の毎正時の真上に立つグラフが、正時までの30分なのか、正時からの30分なのか分かりにくいですが、マウスカーソルを乗せると説明が出てきます。

話を戻しまして、最初のグラフを見てみると、データ上全く消費していない時間帯が存在します。当然何かしらの電気機器は電気を消費していますので0kwhではありません。この0.1kwhに満たない微妙な電力をどのように積算して反映させているのかが今回の主な疑問となります。また、今は0kwhに注目していますが、0.1kwhを超える場合の端数(例えば、2.0kwhから2.1kwhの間の端数)についての反映も同様です。

予想

どのように積算しているのかを予想してみました。実際に消費した電力を取りこぼすことなく積算するためには、次の時間帯にデータを引き継ぐ必要がありますので、詳細な(測定する電力の分解能が小数点以下何桁までかは分かりませんが)データが次の時間に足されるものと想像しました。次のグラフの9時から10時にかけてのデータでいうと、例えば、9:00-9:30 が 0.06kwh、9:30-10:00 が 0.03kwh、10:00-10:30 が 0.02kwh と仮定したら、10:00からの30分で初めて0.1kwhを超えるので、その時点で0.1kwh消費したことにして、0.1を記録し余分の0.01を次に引き継ぎするのではないかと考えました。(8:30-9:00からの引き継ぎは無かったものとする)

しかし、この考え方だと、時間帯別電気料金の切換時間間際に使った電力が、夜間に使った電気でありながら昼間料金で記録される事(夜は逆)になり、僅かではありますが、電気料金に誤差が出来てしまいます。このへんも聞いてみたいところです。

四国電力の回答

アポイントを取ることなく突然営業所を訪ねてみたのですが、たいへん丁寧な対応をしていただきました。最初は四国電力の方1名に対応して頂きましたが、スマートメーターからデータを取るところは送配電会社が担当しているらしく、その会社の2名の方が後から駆けつけてくれて、計3名に疑問を聞いてもらいました。突然の迷惑客に1時間以上にわたって対応して頂きたいへん感謝しております。
で、実はその日には、はっきりとした回答を得ることが出来なくて、調べて後日電話で報告となりました。

では、結果です。意外でした。
30分ごとのデータで完結しており、次の時間帯にデータを引き継ぐことは無く、最小単位である30分で0.1kwh以下の電力は切り捨てて記録していくそうです。確かにこれだと夜間電力と昼間電力の切換付近でも時間のラグ無く記録することが出来ますが、ずっと0.1kwh以下で使い続けると電力が積算されない(電気料金が発生しない)ことになります。にわかには信じがたかったのですが、具体的な例で説明していただきました。例えば、9:00-9:30 に 0.15kwh、9:30-10:00 に 0.15kwh 使った場合には、本来0.3kwh分の電力を消費していますが、記録として残るのは、それぞれの時間に0.1kwhで 請求するのは0.2kwh分 となるのだそうです。僅かですけど、損してますよ。四国電力さん。てな感じです。
猜疑心MAXの私としては試してみないと納得できませんので、ちょっといい加減な方法ですけど電力量 “0” が続くのか実験してみました。次のグラフです。午後3時半から8時までの間、冷蔵庫のコンセントを抜いた状態で様子を見ました。光回線のONUやルーター、浄化槽のブロワ(1時間のうち15分だけ稼働)などは切断していません。デスクトップパソコンはスリープ状態、テレビ、プリンターなどの家電は待機電力の状態です。ノートパソコンは充電しながら使っています。
確かに電力量 “0” が続きます。どれだけ0.1kwhに近いのかは分かりませんが、とにかく電気を使ってないことになってます。実験時間中に2本ほどグラフが立ってますが、下図の説明の通り使った自覚があります。
実験結果は四国電力さんの説明通りです。なぜ細かく積算しないのだろうかと不思議に思いますがこれが現実のようです。

あとがき

ということで、利用者に少しだけ優しい仕様になっていることが分かりました。最初に申しましたように「でっ、だから何?」ってな話なのですが、いかがだったでしょうか?
大して役に立たない情報ですが、知って電気を使うのと知らないで使うのでは、何か違う気がするんですよねー。具体的にどう違うのか、上手く説明できないところが悔しいんですけど。
それと今回の話、東京電力パワーグリッドなどの他の送配電事業者では、どうなってんの?と言う疑問が聞こえてきそうですが、正直分からんです。現世代のスマートメーターは、ユニット型(計量部と通信部がセパレート)と一体型の二種類あるらしく、関西電力送配電と九州電力送配電がユニット型で他は一体型なんだそうです。ある程度規格で縛られてると思うし、全社共通規格の次世代スマートメーターに2,025年から置き換わっていく計画らしいので、過渡期のことを考えるときっとどの電力会社も同じだと思います。きっと。違ってたらごめんなさい。
最後に、次世代のスマートメーターについてわかりやすく解説しているYouTubeチャンネルがあったのでリンク貼っときます。興味ある方は見てみてください。

次世代スマートメーターについて

ではまた。

コメント

  1. 徳島県民より より:

    びっくり!
    ブログ頑張って下さい

  2. 徳島県民より より:

    徳島県民ですか?

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