【合併処理浄化槽】ブロワーをタイマーで制御 定期報告-2023/06【水質管理】

家の改造

2022年10月末から開始したpH改善と節電を目的とするブロワーのタイマー制御ですが、三ヶ月に一度の浄化槽点検を6月29日に行いましたので、水質等についてご報告いたします。また、今回は槽の清掃も行いましたので、その話も少しだけ。
なお、合併処理浄化槽に関する一連の記事は以下のリンクからご覧頂けます。

合併処理浄化槽の記事一覧

4月~6月のタイマー設定

2023年4月~6月のタイマー設定は、ON15分OFF45分を繰り返すようにセットしていました。ONの割合を今までで一番短くしています。

測定結果

今回の測定値

上記タイマー設定で3ヶ月間運用した結果です。

酸性度(pH)および溶存酸素(DO)

酸性度はほぼ中性で問題ありません。溶存酸素も数値的には問題ありませんが以前に比べて減少してきました。ちなみに測定時の水温は23.6度で、この温度での飽和溶存酸素量は8.4mg/L程度です。

30cm透視度

透視度計上部の泡にピントが合ってしまい底の十字印がぼけて見えていますが、一応30cmはクリアしています。

ただ、次の写真のように以前に比べて明らかに透視度が悪くなっています。もう少し綺麗にしたい気がします。

ブロワーのタイマー設定による透視度の差

今までのデータ

前回の記事と同様に令和3年3月からのデータを表にまとめました。

点検月pHDO透視度水温タイマー
R03/035.811.23018.0常にオン
R03/066.68.63024.5
R03/095.88.03025.5
R03/127.06.83017.3
R04/037.07.03017.0
R04/065.86.73025.7
R04/095.89.83026.7
R04/127.39.63011.01時間ごとにオンオフ
R05/036.87.43011.830分ごとにオンオフ
R05/06 (今回)6.74.23023.615分オン、45分オフ
R05/09 (次回)15分オン、30分オフ

DOの値が飽和溶存酸素量を超えている月がありますが、これは測定方法に問題があったのかもと思っています。次のリンクの “Q4DOの正しい測定方法は?” に興味深い事が書いてありますので気になる方は読んでみてください。

排水処理テキストに書かれている、《曝気槽におけるDOは、2.0mg/L以上が良い》は真実か?

7月~9月のタイマー設定

水質のデータ的には問題のない結果となりましたが、透視度の結果が思わしくないので、ブロワーのオンの時間はそのまま15分とし、オフの時間を15分減らして30分にして、これを繰り返すように設定してみました。24時間で考えると、6月までのON6時間、OFF18時間だったものが、ON8時間、OFF16時間に変更されます。さてどうなりますでしょうか。

浄化槽清掃作業

今回は定期点検と同時に清掃も行いました。指定した引抜量は2立米で、料金は22,000円でした。引き抜いたのは嫌気ろ床槽第一室と第二室の全量です。ただ、第一室は容量は不明ですが底部の汚泥が少し残っているものと思われます。これはろ床の一部脱落が原因です。第一室の横倒しになったろ材が、第二室に繋がるパイプの下部に移動しているため、バキュームカーのホースが第一室の底まで届かない状況です。この状態で既に10年近く放置していますが、特に問題なく稼働していますので、修理は予定していません。ちなみに脱落した当時に修理費用を見積もってみたのですが、13万円程度とのことでした。

以下の写真は、たいへん分かりにくいですが、嫌気ろ床槽 (第一室) の汚泥を引き抜く事により見えてくるろ材の様子です。一部のろ材が本来の位置から倒れて横になっています。

あとがき

タイマー制御を始めて9ヶ月が経ち、今回はちょっと攻めすぎて透視度が悪くなってしまいました。
もしかすると、同じタイマー設定でも水温によって水質が変わってくる可能性がありますので、ベストな値はもう少し長期でデータを取る必要があるかもしれません。
なお、我が家の浄化槽の使用状況は、7人槽に一人暮らしで、水道の使用量が月10立米程度です。槽容量に対して水道の使用量が極端に少ない状態での結果であることを申し添えておきます。

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