【セロー250】バイク用ドライブレコーダー 取付前検証編【BlueSkySea A12】

部品・用品

随分と前に購入していたにもかかわらず取付が面倒で後回しにしていたドライブレコーダーをやっと取り付ける気になりました。表題の通り BlueSkySea の A12 です。怪しさMAXの中華製激安ドライブレコーダーです。今回は製品の紹介並びに取付前の検証編です。

概要

購入先はアマゾンで商品サイトはこちらです。

一応、メーカー公式サイトも存在します。

BlueSkySea ホーム/商品

サクラチェッカーでは、怪しい判定をくらってます。

では、何故これを選んだのでしょうか? 一番の理由は安いから。といっても、基本的な性能は、ミツバサンコーワの「EDR-21GA(アマゾンへのリンク)」と大差ないし、YouTubeとかの動画で画質を見てもそんなに悪くなさそうだし、バックミラーの補助として後方確認もできそうですので、こちらに決めました。

商品詳細

最初に同梱品を確認しておきます。冒頭にも書きましたが、随分前(2022年の9月末)に発注したものですので、現在のパッケージとは違っているかもしれません。例えば、公式サイトからダウンロード出来る取扱説明書とはバージョンが異なるようで、内容が所々違っています。また、中国製品のあるあるで、付属品(特にネジなど)の数はいい加減ですので、きっと当たり外れがあると思います。

予想外で地味にありがたいと思ったのは、SDカードスロットのカバーを止める小さいネジの予備が4個も入っていたことです。このネジは落として無くす自信があります。

では、パーツごとに細かく見ていきます。

本体

本体からコードが4本(途中で分岐して5本)出ています。結構太くて取り回しが大変そうです。長さは5本ともほぼ同じで、45cmから46cmの間です。カプラーは色分けされていますので、接続間違いは起きにくいでしょう。防水構造のため若干太めではあります。

裏面には取付のネジが2カ所あります。2カ所あるのだから普通はこのネジを二つとも使って取り付けるのかと思いそうですが、どうも違うようです。この辺は後述の「本体取付ブラケット」のところで説明します。

側面にはmicroSDカードスロットのカバーがあり、小さなネジで不意に開かないようになっています。

ネジを外しゴム製のカバーを開くとmicroSDカードのスロットが見えます。

対応SDカードは同梱の取扱説明書では、8~128GB となっていますが、公式サイトの取扱説明書には8~256GB となっています。さてどちらが正しいのでしょうか?後で検証します。

前後カメラ

コードの長さは約20cmです。カメラ部の全長は41mm、取付バンドが当たるところの直径が24.8mmで、そのバンドがずれないように一段太くなっている部分が25.5mmです。本体同様にカプラーの色で前用、後用の判別ができます。

リモコン

コードの長さは26cmです。スイッチ部の直径が40mm、厚さ18mmとまあまあ大きいですが、分厚いグローブをしていると、これくらいないと押しづらい気がします。ボタンにはある程度クリック感があります。

取付は、裏面にマジックテープが貼り付けてあります。ボディー側のマジックテープも同梱されていますが、ステーなどは同梱されていないので、取付場所によっては何か新たに購入しないとうまくいかないかも知れません。

GPSアンテナ

コードの長さは約2mです。アンテナ本体が縦45mm、横38mm、厚さ14mmとこちらも結構大きめです。取付は両面テープです。裏側に既に貼ってあります。予備の同梱はありませんでした。リモコンと同様に取付ステーはありません。

延長コード

前後のカメラ、リモコンについては延長コードが同梱されています。長さは2.5mです。

カプラーは防水用のOリングが装着されたしっかりとしたものですが、そのため直径が割とあります。内部は前後カメラとGPSアンテナが4極となっています。

電源とリモコンは5極です。

電源

電源ケーブルには中間地点にアダプターがあります。サイズが横55mm、奥行き36mm、高さ20mmです。セロー250のように収納場所が乏しい機種では厳しい大きさです。しかもこのアダプター部は防水処理をしてあるようには見えません。アダプターから本体までのコードの長さは2mと十分です。バッテリーと直に繋ぐケーブルに2Aの管ヒューズが入っています。

取付前のテスト用および、モバイルバッテリー等での運用用にUSB電源ケーブルも同梱されています。

本体取付ブラケット

3mm厚の板とハンドル用ブラケットが同梱されています。どちらもアルミ製です。ただ、取扱説明書には写真を伴った具体的な取付方法は書いてありません。

先述しましたように本体背面には二カ所にネジがあるので、当然二つとも使うものと思っていましたが、本体のネジ間隔と板の穴間隔が違っていて、二カ所同時に固定できません。

違う穴を使おうとしても合いません。

で、アマゾンのサイトにある取付説明を見てみると、一カ所しか使わないようです。

しかし、この方法では、ブラケットを3mm板に取り付けるネジの頭が本体に干渉するため、板と本体に傾斜の付いた隙間が出来てしまいます。あまり褒められた取付方法とは言えません。

また、ハンドルバーブラケットのR部が、直径34mmのバーに合うように出来ており、付属の厚さ3mmのゴムを挟んでもセロー250のハンドルバーには太すぎます。何か違う方法で固定するかも知れません。

カメラ取付ブラケット

カメラ取付用ブラケットは両面テープで固定するようです。不安な場合はスリットがありますのでネジで固定できます。カメラの向きの調整は、両面テープを貼ってしまうと後はカメラ自身を回転させる軸と締付ネジ部の軸の二軸のみとなります。水平面への取付でしたら調整はしやすそうです。

取付前テスト

車両に取り付ける前にUSB電源ケーブルで作動させてチェックするようにと取扱説明書に書いてありますし、消費電力等も知りたかったので色々確認してみました。
全てのパーツを接続して確認しています。ACアダプターはスマホ用の5V2Aのものを使いました。

本体、前後カメラ、リモコン

電源に繋いだときに録画が開始されるかどうか、設定の変更は反映されるのか、前後カメラが入れ替わっていないか、リモコンのボタンは正常に動作するか、など一通りのことを確認しました。前後カメラの逆接については、本体設定でリアカメラを鏡像に設定し、青色のカプラーのリアカメラ側が鏡像になるかどうかで判断しました。
その他、Wifiでスマホと繋がり、リアルタイムでカメラ画像がスマホに表示されるのか等も確認しています。
あと、起動してみて分かりましたが、本体とカメラは若干ですが熱を持ちますね。夏の炎天下なんて大丈夫なんだろうか?

GPSアンテナと時計

机上でチェックしているのでスピードが表示されるわけでもないのですが、時計が自動で正確な時を刻み始めましたので、一応、電波は捕捉していると判断しました。

消費電力と暗電流

安定化電源に繋ぎ直し、本来の結線と同じように、イグニッションスイッチのONOFFを再現できるようにして消費電力と暗電流を測定してみました。
少し不可解な現象が起きましたので一応書いておきますが、ファームウェアのバージョンとかで違う挙動になる可能性もあると思います。私が購入したドライブレコーダーのファームウェアバージョンは、LTE20220916-7701-0でした。

消費電力ですが、稼働中の電流は450mAから570mAくらいの間で変動します。電圧は私のセロー250の乗車中の電圧である14V強で測定しています。

続いて暗電流を見てみます。この状態からイグニッションOFFの状態にすると30mA弱くらいの暗電流が流れます。この電流でどの程度の時間継続するのかを測定したかったのですが、テスターが15分で自動電源offになってしまうため測定できていません。安定化電源の電流表示とテスターの電流表示が異なっていますが、測定レンジ的にはテスターの方が信用出来そうです。どちらも格安中華製ですけど。

ところで、実際には、イグニッションOFFで14.1Vはあり得ませんので、OFFにして直ぐに12.2Vくらいまで電圧を下げた場合は暗電流は5mAくらいになりました。ですので、車両に取り付けた場合の暗電流はおそらく5mAくらいだと思います。

しかし、この辺から怪しい挙動に気づきます。このイグニッションOFFの状態で電圧を12.5V位まで上げるとドライブレコーダーが起動してしまいます。さらに、また電圧を下げて12.2V位にすると電源OFFとなってしまいます。すなわち、イグニッションスイッチがOFFの状態でもドライブレコーダーのONOFFが出来てしまうことになります。電圧の高低でエンジンが掛かっているかどうかを判断しようとしているのかも知れません。実際にはイグニッションOFFで電圧が上がることは無いと思いますが、あまり好きな制御ではありません。
なお、イグニッションとバッテリー直に繋ぐべき配線に共通の電圧を加えているときは電圧降下や電圧上昇での軌道・停止はありませんでした。

SDカード

256GBのSDカードは使えるのか問題ですが、認識しますし、フォーマットも出来ました。ただし容量いっぱいまで録画するテストはしていませんので、その辺りは不明です。ドライブレコーダーでフォーマットしたSDカードをパソコンで見てみると容量は232GBでした。

画面のタイムラグ

バックミラー替わりにモニターを使おうとした場合に、実際の状況が画面に表示されるまでのタイムラグが問題になってきます。測定してみました。
少々見づらい写真ですが、0.1秒程度の遅延のようです。表示のみでも録画中でもほぼ同じ数値でした。この数値はどうなんでしょ?合格なんすかね。

録画ファイルの確認

実際に録画されたファイルが壊れていないかなども一応確認しました。レビューとかで言われている、BAT電源とイグニッション電源をまとめて配線している場合のイグニッションOFF時のファイルが壊れてしまう問題ですが、しっかり再現しました。ドライブレコーダーの電源を切ってしばらくしてからイグニッションをOFFにすると大丈夫なんですけど、そんな面倒なことしませんし、そもそも事故の時に本当に録画できているかどうかが不安です。

もう一つ気になっていたことがあります。リヤカメラを鏡像に設定したときに、録画される画像自体が鏡像になるのか、録画は正像のままで表示のみが鏡像となるのかですが、後者でした。どちらが良いのかは意見が分かれそうですが。

あとがき

さて、取付前テストも終わりましたので、いよいよ取り付けるわけですが、電源をどうするのかまだ決めかねています。暗電流でバッテリーが上がるのも嫌だし、最後のファイルが録画できないのも嫌だし。
取付方法も検討中です。取付パーツがいっぱいあるので考えなきゃいけないことが多いですね。取り付け完了はしばらく先になってしまうかも。

では、またです。

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