「また、つまらないものを・・」と言われそうなもの(本人は満足してますが)を作ってしまいました。銀行印のケースです。”なるべく小さく”、”中でカタカタ動かない”、”朱肉は無くて良い” が製作課題です。こんな記事への需要はまず無いと思いますが、極めて真面目に詳しく製作過程を語っておりますので、暇でしたら見ていってください。
筐体選び
今回収納する印鑑は最近新調した銀行印です。直径が12.3mmです。
全長は約62mmです。
これがギリギリ収まる何かを色々探し、行き着いたのが、冒頭の写真の通り、メンソレータムのリップケースです。最初は3Dプリンターで作ろうかとも思ったのですが、このケースが抜群のサイズ感ですし、リサイクルも兼ねてこちらを選択しました。ちなみにケースの内径は13.7mmと若干ではありますが、大きいので何か固定方法を考える必要がありそうです。ケースの長さ内寸はこの段階では分かっていません。収まりそうではあります。
ちなみに、選んだケースを正確に書くと「近江兄弟社 メンターム薬用スティック 4g」のものです。ロート製薬のものではありません。
分解・加工
中身を分解していきます。まず、リップクリームが入ってた部分を取り出します。これは限界まで繰り出すと外れます。
中心の軸を抜きたいのですが。
奥を覗いてみると抜け止めのワッシャーで止まっているような構造で抜けそうもありません。
というわけで、強引にカッターでお尻の回る部分をカットします。
カットした状態。中心の棒はまだ取れません。
棒が見えるように、適当な工具や刃物で周囲を剥がし取ります。
軸をお尻側から押すと引っかかりから抜けます。
長さを確認するため、印鑑を抜け止め構造に当たるまで入れてみます。
長すぎて蓋が閉まらないことが判明しました。
抜け止め構造を切り取り、印鑑を入れてみますが、まだ長過ぎで蓋が閉まりません。
とことん削り取ります。印鑑の天が当たるところの面を取るように削ります。
最終的にこんな感じです。長さが意外とギリギリでした。このケースでは印鑑の長さは62mmが限界だと思われます。
後は、切り落とした部分を接着したいのですが、切り落とし時の出っ張りが印鑑の天と当たって接着が出来ません。
出っ張り部分を平ヤスリで削り取ります。
接着します。とりあえず手持ちの接着剤で間に合わせました。接着の向きにも気を配ります。(後述)
ケースの加工はこれで終了です。
装着
冒頭に申し上げたように印鑑の直径がケースに対して細すぎるので、厚みと弾力のあるテープを巻いて調整しています。これも手持ちにあったキネシオロジーテープを使いました。一周分で、簡単に抜けない、回らない、のちょうど良い厚みでした。
印鑑を押すときに印面を見なくても向きが分かると便利ですので、側面の赤色で目立つ”薬用”の文字が左側(押すときに)になるように印鑑を差し込みます。また、お尻の蓋を接着するときも、底の文字でも印面の向きが分かるように”薬用”と位置を合わせています。
これにて完成です。
あとがき
最後まで読んで頂きありがとうございます。いかがでしたでしょうか? 作りたくなりました? んな訳ないですよね。でも、私はとても気に入ってるんですよ。コンパクトだし、持ち運び時にカタカタいわないし、印面見なくても向き間違わないし。文句なしです。ちなみに、本物のリップクリームとは重さが違いますので、持った時に蓋を開けなくてもなんとか区別はつきます。
では、また。
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