【Ultimaker Cura】画像ファイルを読み込めるって知ってた?【でっ、何に使うん?】

3Dプリンター

とある事をきっかけに、Ultimaker Cura で、jpg、gif、bmpなどの画像ファイルを読み込める事を知りました。二次元のデータを読み込んでどうなるんだろうと、ちょっと不思議に思ったので早速トライです。この機能、どんな場面を想定しているのかと色々やってみた結果、頭の柔らかい方が使うと新たな世界が拡がりそうな予感がしました。今回は深掘りせず、とりあえずやったことのご報告です。

気づいたきっかけ

CuraでG-codeを作成するときは、stlファイルをエクスプローラーからCuraの画面にドラッグ&ドロップで開いているのですが、たまにはメニューから開いてみようと思い操作している時に、読み込めるファイルの形式が色々ある事に気づきました。その中に冒頭で述べた画像の拡張子がいくつかあったんです。

さて、厚みのない世界がどう変わるのか興味津々です。

設定項目

とりあえず、画像ファイルを読み込んでみました。
読み込んだのは大きさが740ピクセル角のjpgファイルです。以下のようなダイアログが開くようです。

各設定項目については詳しく調べてないですので、マウスカーソルを重ねると表示されるポップアップのスクショを貼っておきます。

高さ

ベース

深さ

項目名無し(バグ?)

カラーモデル

1mm透過率

スムージング

さて何に使お?

明度の差を高さ方向に変換して印刷することが何となく分かったので、とりあえず何かのデータを作ってみようと思います。

地図

最初に思いついたのが地図。等高線ごとに明度の変わる地図があれば立体地図が出来るだろうと考えました。
国土地理院に良さげな地図がありましたのでこちらを使わせてもらいます。

国土地理院 自分で作る色別標高図

次のように標高ごとに色を指定できる地図が開きます。操作方法はこの記事の趣旨から外れますので、書きませんが、しばらく触っていると分かると思います。

富士山近辺を表示して、カラーパターンをグレースケールのグラデーションに変更し、標高とその明度を設定します。

地図に反映させるとこうなります。

必要な部分をコピーして、

Curaに読み込むと、それらしい山になってます。

コピーした範囲の実際の距離とCuraに読み込むときの高さの比を計算して設定すると割と正確な縦横比の3D地図が出来そうです。

で、他にも面白い情報は無いかと国土地理院の中をうろついていますと、こんなものを発見。

日本全国、3Dプリンタで立体模型に

3Dプリンター用のデータがダウンロード出来るらしいです。こちらの方が断然簡単ですね。
使い方は以下のリンクからどうぞ。

地理院地図の3D機能説明

高さ方向の倍率を3倍に設定したデータをダウンロードして、Curaに読み込んだ結果が次の通りです。

ということで、地図に関しては国土地理院から3Dデータをダウンロードする方法が圧勝ですね。

設定項目のポップアップの中に出てきた”リトフェイン”と言う言葉。私は初めて聞く言葉でした。調べてみたらなるほどそういう世界があるのね、と。
じゃ、似たようなものを作ってみようと、月の画像を読み込ませてみました。
スライスした結果を見ると、もう何を作ってるのか分からんです。

印刷してみても、何なんこれって感じ。

で、リトフェインみたく光を通してみると、窓越しに浮かぶ月をつまんでるように見えます・・よね。

あとがき

久しぶりの3Dプリンター関係の記事は、二次元データを三次元のモデルに置き換える話でした。いかがでしたでしょうか? 私の固い頭ではよりよいアイデアが浮かびませんが、検索していると、子供が描いた絵をモデルにしたりとか色々活用している方もいらっしゃるようです。確かに3DCADが使えなくても作品が出来上がるって楽しいかも知れませんね。

では、今日はこのへんで。

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