Ultimaker Cura インフィルのみでも役に立ちます。4.11 beta版を使って排水口ストレーナーを作ってみた。

3Dプリンター

インフィルの種類の中にジャイロイドってのがあるのはご存知だと思いますが、これってあまり使いませんよね。やたらとGcodeファイルが大きくなるし、あまりメリットを感じません。ただ、前々から思ってたんですけど、水がどの方向にも抜けるので、フィルターみたいな用途に使えそうですよね。で、排水口のストレーナーを作ってみました。一応4.11のベータ版を使ってスライスしてますけど、新しい機能は使ってません。ただ、記事中のスクリーンショットのアイコンは新しいですので、ベータを感じられるかと。


本題の前に

記事タイトルに、4.11 ベータを使っていることを明記していますが、今回の記事は、4.11 ベータの機能を説明するものではなく、3Dプリンターで時折製作する変なものを紹介する記事です。たまたま、ベータ版が出ていたので使用してみただけですので、まだ、記事が書けるほど使い込んでいません。4.11の新しい機能については、正式版が公開されてから別記事で書く予定でいます。では、役に立つかどうかわからない製作物をご覧ください。


設計

今回の用途では、水の流れを妨げる壁はいりませんので、外壁も内壁もスキンも印刷しません。インフィルのみを印刷します。と言っても設計時には普段と同じように、採寸したサイズでモデリングしていきます。洗面所とお風呂場の二箇所の排水口に合わせて設計してみました。
洗面所用はこんな感じ。直径は55mmで、厚さは最厚部で10mmあります。中央下部の出っ張りは位置ズレ防止用です。

続いて、お風呂場用。直径が150mmもありますので、時間がかかりそうです。位置ズレ防止のため、幅、高さ共に1mmのリング状の突起を外周部に設けています。ストレーナー部の厚さは4mmです。


スライス

インフィルのみしか印刷しませんので、ウォールやトップ及びボトムのスキン数は0にしています。インフィルの密度はデフォルトよりも粗にしています。ライン間距離が3mm弱ですので、実際に使ってみないとわかりませんが、おそらく髪の毛などもキャッチしてくれるんではないかと期待しています。

プレビューの様子はこちら。ウォールがありませんので、インフィル端部の尖った部分は再現しない気がします。

お風呂の排水口もプリントの設定はほぼ(一箇所変えています。後述)同じです。ただ、ズレ防止のリング状の突起がジャイロイドのインフィルでは再現できないと思ったので、突起部分のみ壁を印刷するように設定しました。

方法は、突起部分とほぼ同じ(高さを若干高くして選択しやすくしています)形状を読み込み、位置合わせして、重なった部分の印刷条件を変更しています。

設定内容は以下のとおりです。

任意の部分の印刷条件を変更する詳しい操作については次の記事が詳しいですので、興味のある方はどうぞ。


出来上がりはこんな感じです。予想通り端部は少し乱れました。

洗面所用の端部が乱れたため風呂場用では、インフィルの端部を接続する設定(インフィルライン接合)を追加しています。

インフィル端部が繋がりますので、端部の乱れが少なくなりました。

出来上がりはこんな感じです。


装着

早速、装着です。水の抜けは抜群です。

どちらもズレ防止の突起が程よく仕事をしてくれて、ほどんどズレませんでした。

後は、実際に使ってみてどの程度異物が流れるのを防げるかや、掃除のし易さ、耐久性などを見ていきたいと思います。


あとがき

今回作ったストレーナーのコストは、材料費のみでは、洗面所用が8円強、風呂場用が42円強となっています。製作時間を加味すると微妙なラインですけど、耐久性次第では使い物になる?かな。

中途半端にリールに残ったフィラメントを使い切るときにでも作っておくと良いかも知れません。印刷途中でフィラメントが切れて、厚さが少々薄くなってもおそらく機能的にはそんなに褐色無いような気がしますので。

ということで、今回は3Dプリンターで作った変なモノの紹介でした。これからも時々、変なモノ紹介があるかも知れません。

では、今日はこのへんで。

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