Ultimaker Cura 4.13.0 リリース 新機能を解説

3Dプリンター

2022/01/12 に Ultimaker Cura の 4.13.0 がリリースされました。相変わらず速いペースでリリースが繰り返されますが、今回のリリースは、Ultimaker製の3Dプリンターを使っている人にとって有益なアップデートが多く含まれていて、サードパーティー製プリンターを使っている方にはちょっと残念なイメージがあります。では、アップデート内容を見てみましょう。

Ultimaker製プリンター向けのアップデート

まず、はじめにUltimaker製のプリンター向けのアップデートを簡単にまとめておきます。実際に利用して確認しているわけでなく、リリースノートを見て想像でまとめているだけですので、詳しいところまでは分かりません。私の幻覚が紛れ込んでいたらごめんなさいです。

マテリアルプロファイルの同期

UltimakerのSシリーズの3Dプリンターにおいて、マテリアルプロファイルが同期できるらしいのですが、それにどんな意味があり、どれほど便利なのかは、私にははかりかねます。

新しいプリントプロファイルの追加

UltimakerのSシリーズの3Dプリンターにおいて、PLA、ToughPLA、PVA、Breakawayのいずれかのフィラメントを選択した際に、レイヤー高さが0.3mmの新しい印刷プロファイルが選択できるようになりました。

4.12.1 までは、”Extra Fine” から “Fast” までの4種類の選択肢がありました。

4.13.0 では、”Exstra Fast” が加わっています。

密度100%時のインフィルパターンの変更

100%の密度で印刷すると、すべてのUltimakerの印刷プロファイルでインフィルパターンがジグザグに変わります。

例えば、下図のようなデフォルトの状態(密度20.0%、インフィルパターン:トライアングル)から、密度のみを100%に変更した場合、

インフィルパターンが自動的にジグザグに変更されるようになりました。

ただし、ジグザグのみしか使えないわけでも無く、他のパターンを選択するとそれが有効となるようです。

ログイン認証の合理化

厳格な企業のIT要件に対する制限を削除することで、ログイン認証が合理化されたようです。

その他のアップデート

.3mfファイルにサムネイル情報が追加

メインメニューの「ファイル」から、[プロジェクトを保存…(S)] でプロジェクトを保存する場合に、モデルのサムネイル情報が一緒に書き込まれます。この結果、Windowsのエクスプローラーで、拡張子3mfのファイルがサムネイル表示されるようになります。

また、メインメニューの「ファイル」から、[エクスポート…(E)] で3mfファイルをエクスポートした場合でもサムネイル情報が書き込まれるようです。 プロジェクトファイルと拡張子は同じですが、エクスポートした場合の3mfファイルはモデル情報のみで、プリンターや印刷設定などの情報は含まれていません。

下図は、バージョン 4.12.1と4.13.0 で保存したファイル4種類をエクスプローラーで表示した状態のスクリーンショットです。ファイル名の3桁の数字がCuraのバージョンを表し、”exp” がエクスポートしたものを、”pro” がプロジェクトファイルを示しています。
サムネイル情報が含まれる 4.13.0 で保存したファイルは、サムネイルが表示されていますが、4.12.1 で保存した方はアイコン表示となっています。
プレビューウィンドーにプレビューが表示されているのは、Microsoft store から “3D Viewer” をインストールしているためです。プレビューは、3mfファイルのモデル情報から作成されますので、サムネイル情報が無くても表示されます。従って、4種類のどのファイルでもプレビューされます。

ChangeAtZ 設定項目の追加

Gコードにスクリプトを追加するプラグインである、ChangeAtZ に新しい設定項目が加わりました。

ChangeAtZは、メインメニューの拡張子(Extensions)から、[後処理(Post Procesing)] > [G-codeを修正(Modify G-Code)] で開いたダイアログからから選択できます。

ChangeAtZは、指定した印刷の高さまたはレイヤー数に達したときに印刷条件を変える事の出来るプラグインです。複数の印刷条件を変えることが出来ますが、その一つとして、”Change Build Volume Temperature” および、”Build Volume Temperature” が加わりました。印刷スペースが筐体で囲われていて、内部温度を管理できるプリンターにおいて、その温度条件を変更することが出来ます。

ChangeAtZ の使い方については、過去記事がありますので、参考にしてください。

その他

その他、以下のようなアップデートがあります。アップデートの内容は何となく分かるのですが、具体的に説明できる情報と能力がありません。リリースノートそのままを貼り付けておきます。

  • Improved TPU: top layers have large bridge distance
  • Add warning icon to show which extruder is causing the configuration to be ‘Not Supported’
  • Show what’s new pages with every Cura build
  • Speed up loading of settings list
  • Re-use vertex buffer objects in rendering
  • Allow plugins to have multiple views
  • Reduced top/bottom speed for TPU
  • Increased lined width for 0.3mm layer height profiles
  • Improved logging to allow debugging in early start-up process

バグフィックス

いつものように、大量のバグフィックスがあります。こちらも英文のまま引用しておきます。

  • Fixed a bug with surface mode will not print all layers
  • Fixed a bug where maximum retraction could cause a crash
  • Reduced flow for 100% density parts
  • Fixed a bug in Surface Mode where small line-segments were created
  • Changed the Russian translation for ‘nozzle’
  • Fixed a visualization bug where layer lines were rendered in weird directions
  • Fixed a crash when receiving incomplete cloud API responses
  • Add SET_RPATH option to CMake
  • Fixed initial layer bed and print head temperature for Snapmaker profile
  • Fixed shader compilation on some GPUs
  • Fixed a bug where Cross 3D infill pattern vertical angles varies wildly
  • Bridge Skin Density can be set above 100%
  • Fixed tiny travel moves when monotonic ordering was enabled
  • Fix crash when using ‘Select face to align to the build plate’
  • Fixed a bug in fuzzy skin where sometimes it produced weird long overshoots
  • Fixed undo and redo for support blockers
  • Fixed a bug where the Native CAD plugin wouldn’t loading
  • Fixed a bug where the camera view toggle was not visible
  • Fixed some German translations
  • Fixed the link of the beta update message
  • Fixed a crash due to extruder being out of range
  • Fixed a bug where a disabled extruder was used
  • Fixed a bug where the aborted state was not reflected correctly in Monitor view
  • Fixed a bug in Pause at Height where it stops extruding
  • Fixed a bug where support blockers were included in the bounding box after loading a project file
  • Fixed a bug where grouped models become unslicable if the first extruder was disabled
  • Fixed a bug in Tree Support where the Z Distance was too big
  • Prevented QT plug-ins from being loaded from an insecure directory if an environment variable is set

プリンタープロファイルの追加

Eazao および、XYZprinting のプリンターに新しいプロファイルが追加されたようです。

  • Add Eazao Zero printer definition
  • Add XYZprinting printer definitions

あとがき

急ぎ足で新機能を見てきました。説明していない項目が多々あることをお詫びいたします。特に今回はサードパーティー製プリンターに関する事項が少なかったので、物足りなく感じられたと思います。
で、最後になりましたが、少し前向きな話をひとつ。新バージョンがリリースされるごとに、公式ページのブログでその内容について語られるのですが、その中に、新しいアルゴリズムのスライスエンジンである Arachne についての記述がありました。まもなく正式リリースか、といったニュアンスが受け取れる気がします。次のバージョンアップは、Arachne エンジンかもしれません。個人的には、Arachne のスライス結果が結構お気に入りなので、待ち遠しい限りです。Arachneのbeta2については過去に記事を書いていますので、気になる方はどうぞ。

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