二千円少々出せば市販品が買えてしまうのですけど、3Dプリンターの精度の確認も兼ねて丸のこガイドを試作してみました。使い物になるかどうかわからないので、とにかく簡単な構造での試作です。うまく機能するようなら造形にこだわったものを作る予定。今こうして記事を書いている横で3Dプリンターがグワングワンと動いてます。印刷に6時間もかかるので、出来上がるまでにどんどん記事を書いていこうという作戦です。印刷結果次第ではダメでしたっていう記事になるかも知れません。さて、どうなりますか。
参考にした市販品
まずは市場調査をしました。丸のこガイドにもいろいろなタイプがありますが、今回目指すのはガイド長200mm程度の、2×4材などの長さ方向を切るような小さいもの。使う3Dプリンターの可動範囲が210×210なので、それ以上のものは製作不可能という裏事情もあったりします。「丸のこガイド おすすめ」なんかで検索して出てくるやつを真似てみようと思います。で、参考にしたのがこちら。
45度も切れるタイプと直角専用のどちらにしようかと悩んで、結局45度を選択。45度を切りたいこともあるだろうし、構造的に強そうってのも選択理由です。
設計
設計はいつものように Fusion 360 で行うことに。試作なので ”とにかく簡単に” がコンセプト。中央の三角のくり抜きは、印刷時間を節約するために大きめにしてみたんですけど、ガイド部分の幅が20mmで強度的にちょっと不安材料です。4つの四角い穴は木材とちゃんと接しているかを確認するためのものです。持ちやすいように握り手があるとか、そんなのは今回は目指してません。
サイズは縦横とも200mm。ガイド部分の厚みは8mmです。私が持っている丸のこのモーターまでの高さが11mmくらいなので、それ以下ならいくらでもいいんですけど、印刷時間を考えてちょっと薄めに。
裏側は材料に添わせる高さ8mmの出っ張りがあるのみです。
印刷
作った3Dモデルのデータをスライサーソフトで3Dプリンターで読み込める形式に変換します。
スライサーによると印刷時間は6時間48分。材料費は203円程度だそうです。
完成検査
無事、完成しました。
スライサーのはじき出した重量は81gでしたが、実測は74gと結構軽め。
そして気になる直角度。写真ではわかりにくいですけど、合格です。合わせているスコヤが2級のものですので、微妙ですけど。
こちらも分かりにくい写真ですけど、ガイド部分が上に向いて若干反ってます。精度に関係ない方向なので気にしないでおきます。
使ってみた
で、早速テストカット。強度は特に問題なしです。幅20mmのガイド部分も大丈夫のようです。手で結構力を込めてもほぼたわみません。スライド面の滑り具合も丸のこが引っ掛かることもなくスムーズです。耐久性に関してはまだわかりませんが、DIYでの使用頻度でしたら大丈夫っぽいです。手で押さえる部分が少ないので、気を抜くとズレてしまいそうなのが難点ですが、これはサイズ的に致し方ないですね。
切った面の直角もほぼ合格です。
試作のつもりで製作しましたがこれと言って不満がないです。十分使えそうです。ノコ刃の位置を決めるのにスケールがあったほうが良さそうなので、紙に印刷したスケールもどきを貼り付けておきました。
あとがき
買おうか作ろうかと悩んでたんですけど、これで十分でした。設計とか何気に楽しいですし。本来これは試作で、もっとこだわったものを作ろうかと考えてましたが、このシンプルさもちょっといいかも。しばらく使ってみて不満が出てきたら次作を練ろうかと思います。
私が使っている3Dプリンターです。時折、タイムセールやクーポン配布やってますので、興味のある方はぜひ。
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