エブリイバン 防眩式ルームミラーを取り付ける 純正流用 DA17V

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一度その良さを味わうと、無くてはならない存在となるのが防眩式ルームミラーです。残念ながらエブリイバンの最上位グレードのJOINターボでも設定がありませんし、純正アクセサリーにも存在しませんので、他の車種のミラーを流用することになります。同じスズキだから合うだろうと安易な行動を取った顛末をご覧ください。

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スズキ純正の防眩式ルームミラーでエブリイバンに合いそうなものをネットで探しましたが確信の持てる情報が得られませんでした。モニター式のルームミラーも考えたのですが、やはり実像が見えた方が良いような気がしましたので、賭けにはなりますけど少し前のジムニー用のミラーを取り寄せてみました。型番は84703-81A14-6GSです。取り付けるベース部分が写真で見る限りエブリイバンのそれと同じに見えたのがこれを選んだ理由です。それ以外に何の確証もありませんでした。

一応リンクは張っておきますが、買ってしまうと苦労しますので、買わないことを強くお薦めします。

困った。合わない

実際に製品が届いて見比べてもそんなに違いが無いように見えます。

クリアカバーの厚みは明らかに違います。左がエブリイバンのものです。まあ、これくらいなら問題なしと言うことで意気揚々と交換したのですが、思わぬ結果が待ち受けていました。

取り付けてミラー面を調整するまでこの違いに気付けませんでした。アーム部分の先端ボールへ至る角度が違います。左がエブリイバン用です。ジムニー用の方が角度がきついです。すなわち、ミラーを一番下に調整しても天井しか見えません。
これは困った。で、直ぐに思いついたのが、ベースはエブリイバンのをそのまま使いミラーのみ交換という作戦。結果。ダメです。なぜここの設計を変えるんだ、と言う疑問がわいてくるまさかの先端ボールの直径違い。ならばと言うことで次なる作戦を考えることに。

小細工失敗

プラスチックって熱すると柔らかくなるよね。普通は。

思いついたら即実行で、ヒートガンで温めまくります。なかなか柔らかくなりません。表面が変質するくらい温めてもダメです。エイヤッと力を加えました。

やっちまいました。この通りです。
で、勉強しました。プラスチックにはいろんな種類があります。今回一生懸命曲げようとしていたのは、PA-G という素材です。ポリアミドにガラス繊維を加えて強化したもので、高温での安定性が売りの一つらしいです。一応、熱可塑性なので高温にすると柔らかくなるようですが、ガラス繊維が邪魔をしているのでしょうかね。ヒートガンで局所的に温めたぐらいでは曲がりませんでした。決してまねをしないようにお願いします。
さてここからどうリカバリしましょうか。
ここで、一旦、元のミラーに戻して作戦を練ることにしました。

次の手実行

しばらく放置していたのですが、気を取り直して、次の作戦を実行します。折れた部品を角度を変えて取り付ける作戦です。

折れた断面の角度を変えて整えます。側面にボールペンの黒い線が見えますでしょうか。そのあたりまで削ります。

ディスクグラインダで大まかに削り、後はヤスリで仕上げました。この仕上げ面に先端のボールが付くので角度が割と大切なんですけど、適当です。見た目こんなもんかで削ってます。
アーム側面に変な傷が増えてますが、ディスクグラインダが当たってしまった傷跡です。運転席から見えないので気にしません。って書くくらい気にしてます。
同じようにボール側の切断面も平らに仕上げました。こちらは軸に対して直角(見た目)にしています。

そのボールの仕上げ面に穴を開けます。直径5mmで深さは10mmとしました。
外周部がきれいな円でないのは、ヒートガンで温めすぎて溶けた跡です。

タップでネジを切ります。M6です。

こんな感じです。

ステー側も同じように穴を開け。

ネジを切り。

長さ15mmのイモネジをねじ込みます。

ボール部分をねじ込んで見事一体化。これだけでも強度は問題ないと思いますけど、ミラー調整時にネジが弛むと嫌なので、

一応、エポキシ樹脂系の接着剤を、

塗り塗りして固定しました。ねじ部や接合面にもしっかり塗布しています。

取り換え作業

では、いよいよ取り換え作業に移ります。

クリアカバーは爪が4カ所有るのみなので引っ張れば外れます。問題はこの2カ所のプラスねじ。なぜ、ここに3番のネジを使うのでしょう。で、くそトルクで締めてあります。2番のドライバーしかお持ちで無い方は弛む前になめるような気がします。まぁ、今回はすでに一回取り換えしていますので、そんなに締まってなく楽勝でしたけど、一番最初は3番のT型ドライバーで弛めました。

ルームランプ用のカプラーを外します。珍しくロックがありませんので、引っ張るだけで外れます。

後は、新しいミラーにカプラーさしてネジを締めるのみ。

取り付けてミラーの角度を調整した後の写真です。緑の線が接合部分の角度です。接合面の角度をいい加減に削ったものですから、逆方向に角度が付きすぎて調整範囲ギリギリでした。あぶない、あぶない。

あとがき

紆余曲折ありましたが、なんとか付きました。これで夜間の不快なヘッドライトからさよならできます。この記事を読んでわざわざこのミラーを買う人はいないと思いますけど、こういう方法もあるよということでまとめておきました。もし、私と同じようにこのミラーを買って後悔している人がいたとして、先端を折っていないようでしたら、何かを挟んでベースを傾けて取り付けるという方法を試しているブログがありましたので検討されてはいかがでしょうか。何を挟んで見てくれをどう保つかが問題ですけど。
では、今日はここまでです。

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